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2007年08月10日 12:21
自己・▼7917億円の“怪” (桜桃)[V作戦]> [桜桃]
▽・・・ある意味、極めて活況な相場展開である。9日の売買代金は5兆2673億円と6月8日の5兆1325億円を抜いて史上最高。出来高も38億1000万株と2005年11月8日・45億5800万株、2005年11月9日・39億2200万株に次ぐ、史上3位の水準に達した。
背景として、ピンチをチャンスと捉えた個人の果敢な突っ込み買いなどが指摘されている。しかし、それだけで、この異常なエネルギー拡大は、説明出来ない。 ▽・・・最近の相場を分析すると、これまで主力として買われてきた銘柄の急落と、売られてきた銘柄の反発が一つの特徴として出ている。後者を象徴する銘柄としては、この日、逆行高を演じたソフトバンクや楽天が挙げられよう。 一方で、サブプライムローンの不良債権化を受けて、ヘッジファンドなどを通じて滞留していた超リスクマネーの縮小が世界的に進んでいるという現実がある。 ヘッジファンドを手仕舞うとなれば、当然、ロングにしていた銘柄は売却、ショートにしていた銘柄は買戻しで清算するわけで・・・。 つまり、ここにきての、鉄鋼や海運、商社の下落やソフトバンク上昇は、ヘッジファンドの手仕舞いに伴うものではないかというのが筆者の推察。だとすれば、普通なら夏枯れになってもおかしくないこの時期に出来高急増の”怪”も、ある程度納得がいく。 ▽・・・一方、8日引け後発表された前週の主体別動向では、外国人の売り越し縮小と、信託の買い越し転換、さらに自己の大幅売り越しが表面化した。 特に、自己の▼7917億円という数字はちょっと異常。基本的には、裁定解消売りの増加を映してのものと見られるが、さるベテラン市場筋は、この部分に関し「10月の民営化に向けて株を売りたがっている簡保など、公的系の売り玉を外国人が市場外で引き受け、それに伴うヘッジなどの売りが自己勘定の表面化したのでは」と解説していた。公的系の売りが市場外に行ったと考えれば、信託が買い越しに転じたことも説明がつく。 さらにいえば、外国人が公的系の玉を市場外で受けたとするなら、見えないところで、外国人の日本株買いが進展していることにもなる。 ▽・・・こうした需給状況を踏まえると、ヘッジファンドの撤退で出来高が急増のここは、既に、下げ9合目と考えるところではないか。 朝方の外国人注文の連続売り越し記録がこの日で15となり、昨年5月25日ー6月14日に肩を並べる最長タイとなったが、この時は、連続売り越しが途切れる1日前の6月13日に相場は底を打っている。 13日から月遅れの盆。月齢・新月。転機は近いと考えたい。 銀行株 (桜桃)
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