2007年09月19日 11:59
利下げ局面と株式市場の相関を検証ー1ヵ月後、半年後の株価は?-
(桜桃)
[V作戦]>
[桜桃]
▽・・・18日に開催されたFOMCで、FF金利の誘導目標が0・5%引き下げられ5・25%に改定された。FF金利の引き下げは2003年6月25日以来、4年3カ月ぶり。0.50%の大幅利下げはイラク戦争開戦間近の2002年11月6日以来4年10カ月ぶりだ。
インフレ警戒から小幅な利上げを繰り返してきたFRBだが、今回の0・5%利下げで、世界に金融政策の変更を強烈にアピールしたことになる。
▽・・・下の表は、89年以降、利下げ局面における日米株式の動きを検証したものだ。ここでは、FF金利の最初の引き下げ日(時差の関係で日経平均は翌日)を基点に、NYダウと日経平均の1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、半年後の騰落を見ている。
2001年から始まった直近の利下げ局面では、同年9月11の世界同時多発テロやエンロン破綻などから、実体経済が極端に悪化し、金利を下げでも株価は下げ止まらなかった。しかし、他の3例は、利下げは確実に株式市場にとって慈雨となっている。
FFレート引き下げ後のNYダウ、日経平均パフォーマンス(1989年~)
・基点・・・最初の引き下げ前日、日経平均は全て1日後にずらした。
該当日が休日の場合は前日値 |
| 【1】FFレート誘導目標・・・1989.6/7 9.75→9.50%・・・・・・・・・92.9/4 3.0%へ |
| |
引き下げ当日 |
1週間後 |
1カ月後 |
3カ月後 |
6カ月後 |
| ・NYダウ |
0.6% |
0.3% |
▼0.3% |
11.6% |
9.0% |
| ・日経平均 |
0.3% |
▼2.1% |
0.2% |
4.7% |
12.2% |
| 【2】FFレート誘導目標・・・1995.7/6 6.0→5.75%・・・・・・・・・96.1/31 5.25% |
| |
引き下げ当日 |
1週間後 |
1カ月後 |
3カ月後 |
6カ月後 |
| ・NYダウ |
1.1% |
2.4% |
1.5% |
3.3% |
12.2% |
| ・日経平均 |
6.3% |
8.3% |
8.9% |
21.3% |
35.5% |
| 【3】FFレート誘導目標・・・1998.9/29 5.5→5.25%・・・・・・・・・98.11/17 4.75%へ |
| |
引き下げ当日 |
1週間後 |
1カ月後 |
3カ月後 |
6カ月後 |
| ・NYダウ |
▼0.3% |
▼4.5% |
4.8% |
14.9% |
23..4% |
| ・日経平均 |
▼3.0 |
0.03% |
▼1.9% |
0.2% |
14.7% |
| 【4】FFレート誘導目標・・・2001.1/3 6.5→6.0%・・・・・・・・・03.6/25 1.0%ヘ |
| |
引き下げ当日 |
1週間後 |
1カ月後 |
3カ月後 |
6カ月後 |
| ・NYダウ |
2.8% |
▼0.3% |
2.0% |
▼10.9% |
▼0.7% |
| ・日経平均 |
▼0.7% |
▼4.2% |
▼0.6% |
▼3.9% |
▼8.4% |
▽・・・例えば、現在と状況が似ているといわれる98年LTCMショックの時。この時は、利下げ直後は多少混乱が尾を引いたものの、利下げを繰り返した結果、半年後の騰落はNYダウが23・4%上昇、日経平均も14・7%の上昇を見ている。ちなみに、この時の上昇波動は2000年まで続き、98年安値から2000年高値までの上昇率はNYダウが55・5%、日経平均はそれを上回る61・8%に達した。
金融機関の6-9月期の決算などを控え、株式市場は今後も紆余曲折が予想される。しかし、今回の利下げで世界経済のリセッション入りが回避されると見るならば、ここからの波乱局面では、断固押し目買いで対処するところだろう。
▽・・・利下げが世界経済のさらなる拡大を促すとの読みから、原油価格が連日の最高値更新となっている。WTI先物原油の80ドル台が定着すれば、再び資源投資が活発になる可能性がある。
酒田五法からも買いシグナルが発信された千代建はどうか。
チャート提供:ワークステクノロジー株式会社
製品名称:TRAdING STUDIO
チャート提供:ワークステクノロジー株式会社
製品名称:
TRAdING STUDIO
(桜桃)
<< 自民党総裁選と株価
| Main |
新興国を機関車に再び資源株 >>