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2007年11月27日 11:19

日経平均1万5000円 (如空)

[V作戦][如空] 

 
10年前の11月は大荒れだった。1997年11月3日に三洋証券が会社更正法適用を申請、17日には北海道拓殖銀行が経営破綻し北洋銀行への営業譲渡を発表、24日には山一證券が自主廃業を届け出、26日には徳陽シティ銀行が分割譲渡と、4つの金融機関が相次いで破綻した。

この3連休の間、10年を感じさせる新聞記事が目についた。土曜日には「山一破綻10年」という特集記事。10年前からの証券会社の変遷が図示されている。10年前に「準大手」「中堅」と言われた証券会社は、そのほとんどの名前が消えた。山一が消えて10年目の今年、同じく4大証券の一角と言われた日興証券がシティの完全子会社となった。そのシティ。日曜日の新聞によると、三菱UFJが自己資本比率(ティア1)でシティを上回ったとある。一方で「大手銀・再生への誤算」という特集が組まれるように、日本の大手銀行はサブプライムでつまずいている。かと思えば、月曜日の朝刊1面には「欧米金融・損失7兆円に」という記事。日本の金融機関に比べるとけた違いの損失だ。

日本の証券会社をのみ込んだ外資金融機関が日本の銀行に健全性で抜かれ、その日本の銀行は再生につまずき、証券会社をのみ込んだ外資金融機関は巨額の損失を計上する。こう見てくると、何がなんだか分からなくなってくる。日本の金融危機から10年。そろそろまた、ガラガラポンが起きそうな気がしないでもない。しかも今回は海外勢も交えてのものになりそうだ。海を越えての金融再編の予兆のような記事が目立つ3連休だった。

さて、日経平均は1万5000円絡み。10年前の11月も同水準。さらに遡ること11年。1986年春、前年秋のプラザ合意を受けて株価が一気に上昇し始めたのも1万5000円水準。

バブル崩壊後、日経平均が初めて1万5000円を割ったのは1992年8月11日。この時は、日本の国が終わってしまうのではないかというほどの大騒動だった。8月16日日曜日には宮沢首相が軽井沢でのゴルフから急遽帰京し、経団連の平岩会長と会談。28日に発表予定の総合経済対策には「重大な決意で臨む」と語った。総合経済対策の事業規模は当初6兆円程度とみられていたが、10兆7000億円に拡大された。市場対策として、郵貯、簡保、国民年金など公的資金の運用の規制緩和も盛り込まれた。「日経平均1万5000円死守」が当時の日本の最優先課題だったことが窺える。

それに比べ、2000年以降の1万5000円割れに対して、何と緊張感の薄いことか。経済対策などを期待しているわけではない。前述のように、日本の金融界は今、世界を相手にガラガラポンに挑もうとしているかもしれない。結果を左右する大きな要因はそれぞれの「株価」である可能性は高い。急成長を続ける隣の大国や、買収買収で世界最大になった鉄鋼会社の経営者。日本株の低迷をほくそ笑んで見ているのではないか。

カップ麺やガソリン、サランラップにコーヒー。身の回りは値上げだらけだが、東京株式市場はバーゲンセール実施中。ここから下は危険水準だとも思えるのだが。

今回の1万5000円は後になってどのように解説されるのだろうか?

(上図は月末値のため、月中の値はグラフ上には描かれません)
(如空)


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