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2009年03月02日 11:18
貸し株に規制を (水流子)[V作戦]> [水流子]
▽・・・どんなに優秀なシステムを構築しても、それが機能しなければ無用の長物でしかない。有意義に見える制度を設けても、さらしものにしているだけでは机上の遊びに過ぎない。それどころか関係者に無駄な労力をかけるばかりなのだ。スピード感にあふれた今の社会では、朝令暮改的な行動にも、やむを得ぬところがあるのかもしれないが、最近、何のためにつくったか解らないのが昨年11月に実施された「空売り報告」ではないか。マーケットにこれを活用する力がある時ならともかく、今では話題にすらならず、その目的さえ疑われる。
▽・・・三晃金、日農薬、中越パ、GSユアサ、古河電池、新神戸電、近畿車、ケミコン、日無線、神鋼電、日本ペ、曙ブレーキ、アサヒプリテ、第一実、ドンキホーテ、イーグル工、フォスター、岩谷産、クリナップ、リケン、明電舎、北越紙、アロカなどと列挙して行くと、大多数の投資家はおそらく、仕手材料株の一覧とでも理解するのではないか。ところがこれらは、直近の空売り残高報告書に掲載されている銘柄なのである。中にはアルゴグラフィック、コロワイド、ベルーナ、ドトール、マクニカプロネクサスといった一般になじみのない銘柄も数多く、たとえ割高と感じられても一般的な投資家には空売りするのに躊躇する小型株も含まれているのだ。 ▽・・・これら銘柄に空売りを行っている投資主体は、ほとんどが外資系。空売りそのものは合法的な投資行動であり、決して悪いと言うつもりはないが、問題はその多くが個人投資家の行動する場で公平に処理されたものではないところにある。例えば先に民事再生法を申請したSFCG。個人投資家は暴落すると判断しても制度の壁でほとんどの証券会社が空売りをさせてくれないのに対し、これら外資系は大量のショートを組んでいたのだ。どこからか大量の株を借りてきて売ったのだろう。むろん貸借取引ではないから、期日を心配する必要は無い。逆日歩に関しても懸念無用である。いくばくかの貸し株料を支払うだけなのだ。物理的には、売った株はいずれ買い戻しせざるを得ず、長期的な観点での需給は中立と言うべきかもしれないが、市場環境が悪い時、しかも需給に厚みの無い銘柄を叩けば、株価は必然的に低い位置に押しやられてしまう。 ▽・・・2月の下旬、各社の空売り報告をチェックしていたところ、在ロンドンのCitigroup Global Markets Limited1社だけで、空売り銘柄は優に150社を超えた。報告義務の生じない0.25%以下の銘柄を含めたら、どのくらいの数に達するのだろう。何のためにショートポジションを取っているのか知るよしもないが、裏の実質投資家が持っていない株を売っていることに変わりはない。バブル崩壊後劇的に膨張した貸し株は、日本の信用取引制度をある意味で否定するものだが、多くの個人投資家にとっては不公平極まりないと言えるだろう。SFCGのみならず、業種別では外資の消費者金融株に対するショートが際立つ。外銀に依存したこの業種へのファイアウォールは完璧なものなのか、疑念を持つ向きがあるのも事実だ。古来、株式取引制度が個人投資家の声をくみ取って定められた例はないが、現局面では貸し株市場は諸悪の根源であり、当局は規制を急がなければなるまい。 (水流子)
Posted by stock at 11:18
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