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2010年03月15日 10:14
「最高益更新」が迫る。設投景気も回復局面へ (寸人)[V作戦]> [寸人]
▽…毎回同じようなネタで恐縮だが、10日に発表された日本工作機械工業会の2月受注(速報値)は内外需合計で647億円と前年同月比で△3.2倍、前月比で△17.6%増という驚異的な伸びを示した。個別企業の動向をみても、ツガミが前年同月比△659%増、牧野フライス同△188%増、オークマ同△96%増、東芝機械同△76%増と、絶好調といっていい状況だ。前々回も書いたが、工作機械受注のボトムは09年3月であり、このままなら10年3月の数字も前年同月比較ではかなり高い伸びを示すことだろう。
▽… 内需と外需と分けると、中国を中心にアジア向けの伸び率が極めて高く、国内での需要は回復が鈍い-という構図が厳然としてあり、同時に、急回復しているとはいっても、絶対水準はリーマン・ショック前の水準に比べると半分以下でしかない。それは忘れてならないことだろうが、比較的底堅かった1月機械受注(内閣府)の数字などからみると、そろそろ設備投資回復を相場テーマに据えていい時期にきているのではないか、という気にもなってくる。 ▽…1月機械受注は09年12月が前月比△20.1%増(船舶・電力を除く民需)と大きく伸びた反動でマイナスに落ちるとみられていたが、結果は▲3.3%減。しかし、変動の大きい携帯電話端末の影響を除くと△2.2%増と実質増加していたという。そのため、内閣府も基調判断を「下げ止まりつつある」と上方修正した。トヨタのリコール問題を契機に自動車産業の設備投資意欲が停滞していることが先行きの国内設備投資回復の妨げとなるとみるエコノミストが多いが、果たしてそうか。 ▽… 「日本の企業経営者は儲けるために設備投資を行うのではなく、儲かったから設備投資する傾向が強い」(JPモルガン証券)といわれるが、リーマン・ショック以降の急激な収益の落ち込みと回復メドの立てにくさが投資意欲の減退となって表れたことは間違いない。だから、この先、収益の回復が見えてくるようだと、恐らく、各経営者は投資再開へと背中を押されるようになることだろう。先週発表された法人企業統計をもとにした第一生命経済研究所の調査によると「10~12月の経常利益は季節調整値でピーク時の67%まで戻している。このペースなら10年央にはピークを更新する」という。4月下旬以降発表される「10年3月期の企業業績」と「11年3月期の業績予想」を並べてみていくことで、10年度の企業収益の回復度合いもハッキリするだろう。もちろん、個別企業では濃淡あるだろうが、全体で見れば、ピーク利益更新が近くに見えてきているのである。 ▽…要するに、あまり現状を引き伸ばして考えないほうがいいのである。リーマン・ショックの落ち込みがあまりに急だったため、経営者も市場も茫然自失となったが、「山高ければ谷深し」「動あれば反動あり」ということ。90年代前半のバブル崩壊不況、90年代末の金融危機、2000年のITバブル崩壊不況と、日本企業は失った収益を回復するまでの時間、リバウンドの時間がだんだん短縮化されるようになってきている、という。「コスト調整能力」を身につけてきているということだろうし、IT化に伴って在庫管理技術が向上しているということもあるのだろう。 ▽…以上のことは、実際に企業が決算発表を行ってみないと、実感としても掴みにくい。経営者自身がどのように決断していいかわからないところもあるだろう。輸出企業にとっては為替の動きも気がかりだ。4月初めには日銀短観が発表されるため、マインド変化の一端を窺うことができるだろうが、やはり、決算発表で全体像が見えてから確実に雰囲気が変わってくるような気がする。さらに、多くの大企業が今回の株主総会で経営トップ交代を決めたことも、決算発表後に経営マインドが大きく変化する可能性があることを示唆している。その意味で、今回の決算発表は極めて重要なものとなるだろう。ツガミの高値追いはPCや液晶TVなどエレキ分野での設備投資好調を映すものだが、同じようなことが他の分野でも起こってくるだろう。それを先取りする相場が早晩、スタートするのではないか。 (寸人)
Posted by stock at 10:14
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