2008年09月03日 07:11
米国株の弱材料(現地9月2日)
ハリケーン「グスタフ」
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[弱材料]
1.ハリケーン「グスタフ」の接近に伴い閉鎖されたルイジアナ州の製油施設は、電力不足のため操業再開までに最大で10日かかる可能性があると言う。コンサルタント会社リポウ・オイル・アソシエーツは、電力不足によりルイジアナ州各地で復旧が遅れれば、ガソリン先物相場が上昇に転じる可能性があると指摘した。
2.ゴールドマン(GS)、リーマン(LEH)、モルガン・スタンレー(MS)
ワコビアは2日、ゴールドマン・ザックスとリーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの2008年6-8月(第3四半期)業績予想を下方修正した。
ゴールドマンの1株利益予想を2.08ドルと、従来予想の同4.22ドルから引き下げた。リーマンについては1株当たり3.46ドルの赤字を予想。従来の同19セント黒字予想から転換した。モルガン・スタンレーの利益は同94セント(従来は同1.14ドル)が見込まれている。季節要因による市場取引の減退、投資家の消極姿勢、債券・株式の価格下落、一段の評価損を背景にしている。
3.ファニー・メイ(FNM)とフレディマック(FRE)
格付け会社フィッチ・レーティングスは2日、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の優先株の格付けを投資適格級で最低水準まで引き下げた。ファニーメイの優先株格付けは「A-(マイナス)」から5段階引き下げられ「BBB-(マイナス)」に、フレディマックについては「A」から4段階引き下げられた。両社の長期発行体格付けについては「AAA」で据え置くとともに、フレディの劣後債に関する見直しを解消した。
4.モルガン・スタンレーのアジア部門会長、スティーブン・ローチ氏は2日、以下の通り発言。
(発言要旨)
★世界の景気減速は始まったばかりであり、米国はリセッションの瀬戸際にある。信用収縮の影響はまだ完全に表れていない。
★信用の収縮局面は3分の2が終わっているかもしれないが、米国と世界の実体経済への影響はまだ初期段階にある。
★米景気は、個人消費の抑制に伴い、下半期に鈍化する公算が大きい。その影響で欧州とアジアの輸出が減速し、世界の成長が伸び悩むだろう。
★米個人消費がバブル後の落ち込みを見せれば、アジアの輸出は影響を受けるだろう。明らかに中国ではその兆候が出ており、アジアのほかの新興市場にも波及している。
★世界経済が冷え込めば、ドルの上昇基調が続き、石油や卑金属など商品相場が下落する可能性がある。株式相場については少なくとも2009年初頭までは横ばいあるいは軟調に推移するだろう。
5.ニューヨーク連銀のチェッキ執行副総裁は2日、以下の通り発言。
(発言要旨)
★2008年末にかけて先進国の景気が減速する影響で、輸出に依存している新興市場諸国が打撃を受ける。
★今年7-12月(下期)に先進国景気は総じて潜在的成長率を下回るだろう。新興諸国は米国向け輸出の伸び鈍化を埋め合わせようにも、欧州からの堅調な需要も当てにできないだろう。
★ただし、世界経済の重心は新興市場に移っており、これら諸国の経済成長率は極めて健全で潜在成長率に近い。
6.クライスラー
メキシコ経済紙フィナンシエロは2日、クライスラーがメキシコのサルティヨ工場の人員300人を削減すると報じた。同工場の月間生産台数は50%減の4000台となる。
7.7月の建設支出は前月比0.6%減少(前月は0.3%増加)し、予想(0.4%減少)を上回る落ち込みだった。
8.著名投資家のマーク・ファーバー氏が、以下の通り発言した。
(発言要旨)
★原油相場は、向こう3カ月から6カ月にかけ下落が続く。2008年7-12月(下期)は商品相場にとって好環境ではない。9月2日に5カ月ぶり安値となった原油相場の動向は米国と欧州の景気減速の症状だ。
★統計が正しく算出されていれば米経済は現在、リセッションの状態にあるはずだ。欧州も同じだ。
9.米供給管理協会(ISM)が2日発表した8月の製造業景況指数は49.9(前月は50)と、予想(50.0)も下回った。
10.英国のダーリング財務相は30日、以下の通り発言。
(発言要旨)
★英国は60年でほぼ間違いなく最悪の経済危機に直面している。景気悪化が深刻で長期にわたるだろう。回の信用危機がどの程度厳しいものになるかは分からない。
11.スイス連邦銀行委員会はUBSやクレディ・ スイス・グループの資本に応じ、保有できる資産額に上限を設ける計画に着手すると言う。アルティネ委員長は、資本レバレッジ率の規制に着手する。遅くとも年末までには新規制を導入する計画だと述べた。スイスの同大手2行は新規制で定められた基準を満たすため、配当中止や株式買い戻し停止、バランスシート縮小、増資などが必要になるとみられている。クレディ・スイスは同規制案に対し、一方的であり、同国の銀行の競争力を脅かすものだと批判している。
12.ピーボディ・エナジー(BTU)
燃料価格の急落で石炭需要が緩むとの懸念が広がり、米石炭最大手のピーボディ・エナジーが売り込まれた。
13.ノースウエスト航空(NWA)
燃料価格の急落で航空株や自動車株がそろって下落。航空大手のノースウエスト航空も売られた。
14.アルコア(AA)
メリルリンチはアルミニウムメーカー大手のアルコアが提携先のオーストラリアのアルミナメーカー、アルミナの買収を試みる可能性があるとの見方を示した。
15.アップル(AAPL)
トーマス・ワイゼルがアップルの利益見通しを引き下げた。
16.Eベイ(EBAY)
スタイフェル・ニコラウスが、同社株の株価見通しを引き下げた。

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