2009年05月20日 07:17
米国株の強材料(現地5月19日)
モルガン・スタンレーなど
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[強材料]
1.モルガン・スタンレー(MS)
モルガン・スタンレーは19日、株価指数算出会社MSCI株の持ち株すべてを公募で売却したことを明らかにした。売却代金は約5億9600万ドル。同社はMSCI株2770万株を1株当たり21.50ドルで売却した。売却により自由に中核事業に投入できる資本が増えると説明。モルガン・スタンレーは今月初めに自社株発行でも45億7000万ドルを調達し、資本強化とともに100億ドルの公的資金返済の原資確保に努めている。
2.米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は19日、金融安定化策に基づいて金融機関に注入した公的資金の返済申請について来月8日頃に回答を示す計画だと語った。
3.J.P.モルガン・チェース(JPM)
J.P.モルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は19日の年次株主総会で、政府から注入を受けた公的資金の返済に関する指針を受け次第、数週間で返済できる見通しだと述べた。問題資産購入計画(TARP)に基づき資金注入を受けたことは、思っていたよりも悲痛な経験となったとコメント。TARP資金を受けた企業には外国人従業員の採用が制限されることについては極めて屈辱的と発言した。ただし、3社が公的資金を返済するためには、主要監督機関である米連邦準備制度理事会(FRB)の承認が必要。
4.欧州株式相場は上昇し、ダウ欧州株価指数は4カ月ぶり高値を付けた。銀行間取引金利が低下したほか、ドイツ景況感指数が予想を上回る伸びとなったことを受け、リセッションの最悪期が過ぎたとの見方が強まった。銀行株他、
金属相場の上昇を背景に、オーストラリアの鉱山会社BHPビリトンと、同業の英アングロ・アメリカンが資源株の上げを主導した。
5.米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、各種債権の証券化市場を支援する制度であるターム資産担保証券融資ファシリティー(TALF)の拡充策を発表した。2009年1月1日より前に発行された商用モーゲージ担保証券(CMBS)を7月から融資の担保として認め、情勢の悪化が続く商用不動産市場の活性化を図る。商用不動産市場では今後、大型融資が相次いで満期を迎えるが、資産価値の下落に伴い金融機関は融資の継続に慎重になっており、不動産業者の資金繰り悪化で市場がさらに落ち込む懸念が強まっていた。FRBは5月1日にTALFの担保としてCMBSを認める措置を発表したが、対象を09年1月1日以降に発行された同証券に限定していた。またCMBSを担保に融資する場合、該当する証券が格付け会社2社以上から「トリプルA」の格付けを取得していることを条件とする。新発CMBSを対象とする融資の初回募集は、6月16日に実施する。
6.ミネアポリス連銀のスターン総裁は19日、以下の通り発言した。
(発言要旨)
★米経済は来年中ごろまでに健全な成長に戻るだろうが、それまでは低成長にとどまる。
★信用市場の状況と株式および住宅の価値が低下しているため景気回復に勢いが付くまでには時間がかかりそうだ。
★米連邦準備制度理事会(FRB)の政策に加え、財務省と米連邦預金保険公社(FDIC)が導入したプログラムが奏功し、信用市場は改善しつつある。
★雇用情勢については建設や金融業界などで失業が増えるが、デフレの脅威は弱まる可能性が高い。一方、将来のインフレに備えた予防的措置として、過剰な流動性を供給する政策から撤退する上で時間的な余裕がある。
7.中小素材株
シティ・グループが、中小素材株の投資判断を“マーケット・ウェイト”から“オーバー・ウェイト”に引き上げた。バリュエーションが安いと言う。
8.テネット・ヘルスケアー・コープ(THC)
病院経営大手株に好材料。ゴールドマン・ザックスが同社株の買い推奨。第1四半期の好決算が背景。
9.サックス・インク(SKS)
高級百貨店の決算が良好だった。第1四半期の1株当り純損失が4セントとなり、予想より大幅に改善されていた。
10.ソラー・ファン(SOLF)
中国の太陽光発電関連企業のソラー・ファンが19日寄り前決算発表。一株当たり損失が予想を大幅に下回った。
第1四半期(1-3月期)実績
★売上高…前年同期比43%減少し、RMB6億8420万(=1億10万$)(コンセンサス予想は1億253万$)
★一株当たり損益(一部項目を除く)…2セント赤字(コンセンサス予想は16.7セント赤字)
11.ゼネラル・エレクトリック(GE)
世界最大の投資信託会社、フィデリティ・インベストメンツは、米多角経営企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の株式保有をほぼ倍増した。一方、米資産運用会社キャピタル・グループは保有していたGE株の約62%を売却した。フィデリティは1-3月(第1四半期)にGE株を9030万株購入。同社の3月末時点のGE株保有比率は1.6%に上昇し、保有株数は1億7260万株と、GEの株主上位5番目となった。一方、昨年末時点で筆頭株主だったキャピタル・グループは3億8000万株を売却し、保有比率は昨年末の5.8%から2.2%に低下。保有株数は2億3000万株と、株主上位4番目に後退した。
12.19日のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、米欧企業の社債保証コストが低下した。ゴールドマン・サックス・グループとJ.P.モルガン・チェース、モルガン・スタンレーが公的資金返済を申請したことが分かり、リスク意識が後退した。
13.フォード(F)
フォード・モーターは同業のゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーのようなディーラー数の大幅削減を実施しない方針を明らかにした。両社による2000近いディーラー削減の恩恵を受けると予想しているという。

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